コンディションやや悪 海釣り3回目
天気予報はが曇り時々雨、降水確率50%という微妙なモノだった。前回同様、午前2時半に起床したのだが、雨こそ降っていないものの地面は濡れていて「いつ降ってもおかしくない」という感じだった。
でも3時に出発。「雨が降ったら帰って来ればいい」という軽い気持ちで出掛けた。
5時前に釣り場に到着。場所取りも成功したが、曇っていたので前回のようなキレイな星空はなく、風も強かった。コンディションは「やや悪」という感じだった。
写真は1時間程後の釣り場の様子。普通に「曇り」である。
そして、今回は試しに竿を代えてみた。
「代えた」と言っても新たに購入したのではなく、元々持っていた5m程の「のべ竿(名称不明:30年ほど前、子供の頃に買って貰った)を使ってみた。前回、近くにいたおじさんが、同じような竿でバンバン釣っていたのを見たからだ。
あれなら、新しい竿を買う必要もないしマネしてみよう‥と思ったのだ。
仕掛けは前回と同じサビキ仕掛けである。
一投目から違う感覚 ガツンと引きが‥
釣りを始めたのが5時40分だった。辺りが暗く風にも煽られ、仕掛けのセットに手こずってしまった。
一投目‥
サビキのコントロール方法もYoutubeで学んだ。魚が食付くのはサビキが降りて行くときだそうだ。「降ろして最下部でしばらく止めて待ち、そして上げる‥」の繰返し。降ろして行く時に魚が食付くことをイメージする‥前回と大きく変わった部分だ。
サビキの上げ下げを始めて程なく「ガツン」とした引きが来た。
竿を上げようとするとブルブルした感覚‥明らかに魚が掛かっている!慌てず騒がず引き上げたが、残念ながら仕掛けごと持って行かれた。サルカンと糸の結びが甘かったようだった。
残念だったが、完全な「ヒット」だった。しかも一投目。幸先の良さを感じながらすぐに新しい仕掛けを用意して再開。二投目‥またもや「ガツン」とした引きが来た。竿を上げると水面に魚が見えた。
大きい!!
大きさは、あくまでも今までの私の経験上の話である。一般的にはそれ程の大きさではないのかと思うが、20~30㎝程の魚だった。こんなの1匹でも釣れれば大満足だ!
いきなり強く引っ張る事のないように、なるべく魚の動きに合わせ、ゆっくりしながらもスピーディーに魚を引き上げた。今度は仕掛けを持って行かれることもなく、糸と仕掛けとサルカンとの連結もばっちりだった。
そして、見事に釣上げた。20~30cm程のアジだった。
身体に青味、尻尾に黄色味を帯びたキレイなアジ。あーYoutubeで見たやつと同じだ。あーオレでも釣れるんだ‥。やや興奮気味で胸がドキドキしていた。これなら持ち帰って食べられる!きちんとした「釣果」と考えられる!!
満足感と達成感と喜びと驚きと‥様々な感覚が一度に襲って来た。とにかく嬉しく、アジをすぐにクーラーボックスに入れた。仕掛けも無キズ。もはや大満足だったが、エサをセットし直してすぐに三投目に入った。
そして、また釣れた!!同じようなサイズのアジである。連続ゲット!こんな経験は初めてだった。その後のことは、あまり詳しく覚えていないのだが‥
思い描いていた私の海釣り
「(仕掛けを海に)入れては釣れ、釣っては入れる」の繰返しだった。感覚的には「入れれば釣れる」であり、こーいうのを「入れ食い」と言うのだろうと実感した。ひとつの仕掛けには針が4本ついているのだが、一度にアジが2匹釣れたこともあった。
7~8匹目以降は釣った数が徐々に分からなくなり、結局何匹釣ったか分からなくなってしまった。以前、子供達と行っていた渓流管理釣り場でもこんなことはなかった。釣り堀並‥それ以上のヒット確率だった。とにかく釣れることを楽しんだ。
そして、釣りを始めて1時間半ほど‥7時頃になってハッと我に戻った。
「食べきれない‥」
釣果は10匹以上になっていたことは分かっていた。1時間程で10匹以上である。私の釣り人生で最大、最上の釣果である。釣り続けて何匹まで行けるか‥興味はあったが、さすがに魚の命を粗末にすることもできないので、用意したエサは半分ほど残っていたが、7時の時点で釣りを止めた。
釣果はこんな感じである。
「釣れ過ぎたので釣りを止めた」のも初めての経験だった。そして、前回よりも早く切り上げ、早い時間に帰ったため、帰り道(一般道)の渋滞もほとんどなく、スムーズに帰宅出来た。
思えば、私はこんな釣りを思い描いていた。「早朝に行って2時間程釣りをやり、早い時間に帰る」‥今回はそんな「思い通り」の釣りができた。しかも超絶大釣果である。大満足だった。
素焼きと天ぷらと家族の空気
帰宅すると「どうせ大して釣れなかったんだろう」という家族の空気‥を通り越して「おとうさんの釣り」なんて興味も無くなった様子だったが、そんな家族の予想とは180度、540度、900度違う結果に家族も驚いていた。
ただ、釣れたはいいが、どう処理していいか分からない。とにかく釣り場からはYoutubeで学んだ通り「氷締め」をして、帰宅してから早速内臓を取り除く処理をした。内蔵処理については、以前の管理釣り場でのニジマス釣りの経験が生きた。内蔵処理用のナイフも持っていた。
写真は内蔵処理後のアジの姿である。
ちなみに「釣果14匹」はこの時初めて数えた。
そして、数時間後、こんな感じに。
昼食は試しに2本ほど「素焼き」した。こちらも超絶美味だったが、メインの天ぷら(夕食)は超・超・超美味であった。高校1年の長男の手も借り、夕方から「3枚おろし」をやった。私も含め、決して「上手い」とは言えない出来だったが、天ぷらには十分だった。
大漁の理由を考えながら‥20時間稼働は疲れた!
竿以外は前回と「同じ仕掛け」「同じエサ」「同じ場所」「同じ時間」‥である。結局、何故こんなに釣れたかは‥よく分からない。感覚的に竿を代えたことはあまり関係ないようだった。理由は、前回と同じような竿で私の隣の釣り人もバンバン釣れていたからだ。
極論だが「そこに魚がいれば釣れる」し「いなければ釣れない」だけなのかもしれない。今回はたまたま前者だった‥。海釣り歴3回程度の初心者が、ちょっとの思い付きで竿や仕掛けを代えたところで効果が出るほど甘くはないだろう。
ただ「釣れる」時にタイミングを合わせ、釣れるだけの仕掛けとエサを用意して臨まなければ釣れる魚も釣れない訳だから、釣れるチャンスをしっかり生かすことが大切なのだろう。さらに、もっと技術を向上すれば、そういった「釣れるチャンスを得る回数」も増えるのだろう。
前回、私は釣れなかったにも関わらず、近くでバンバン釣っていたおじさんたちのように‥。
釣りを終えてから、帰宅の運転、釣り道具の片付け洗浄、魚の内蔵処理、3枚おろし、夕食後の後片付け等々で夜中の2時半起床から夜10時の就寝までほぼフル稼働になってしまった。予想を上回る大釣果でかなり疲れたが、有意義な1日だった。