2021年6月3日木曜日

二世帯住宅の終わり 遺品整理の終わり

7年越し 1階の最後の整理が終わった

今日、両親が暮らしていた1階の台所の整理がすべて終わった。明日、台所のリフォームが入るため、最後の整理を行ったのだ。


台所のリフォーム後、6月下旬には引越し業者が入り、私たちが暮らしていた2階と1階の家具などを総入れ替えする。少し大袈裟に言えば遺品整理の総仕上げだ。

7年前に母が倒れて「掃除」レベルから始めた1階の整理だったが、上記の「総仕上げ」を除けば、事実上すべて終了となった。やったりやらなかったり、何カ月も放置したりと少しずつ少しずつ整理したので7年かかってしまった。

母が倒れて入院した次の日、ガスコンロの上に置かれていた鍋の中身と冷蔵庫の中を見た時の衝撃は今でも忘れない。。野菜や肉を何度も継ぎ足して何度も煮返して食べていたと思われる鍋物。母は「豚汁」という感覚だったのかも知れないが、鍋の底の方は野菜や肉が傷んでいるようで、異臭も感じた。当然、すぐに処分したことは言うまでもない。

冷蔵庫も同様だった。手前の見える所はある程度整理されているが、奥の方には「黒いキャベツ」が丸ごと1個残っていたりする。。なぜ黒かったのかの説明は控えたい‥。

自立できていなかった母の暮らしに猛省

冷蔵庫の整理をしていた時に、ふと「カサカサ」という音が聞こえた。音の先を見ると壁にゴキブリがいる。鍋や冷蔵庫の状況を考えれば当然かもしれない。。すぐに傍に置いてあった殺虫スプレーを吹きかける。。すると、台所の複数から「カサカサ」と‥。


もしやと思い、冷蔵庫の後ろや戸棚など、無差別にスプレーを振りまいてみたところ‥出て来る出て来る‥一斉に隠れていたゴキブリが動き出したのだ!その数は10匹を越えていた。

すべて仕留めて、すべての死骸をトイレに流した。1時間は優に超えていた。。殺虫スプレーの缶があちらこちらに無数に置かれていた理由をその時悟った。

14年前に父が亡くなり、二世帯住宅とは言っても、事実上は1階で母は一人で生活していた。よく言えば自立して生活出来ていたのだ。私としては、それが健康を維持するのにも大切な事だと考え、あえて1階の事は母に任ていたのだが‥。もはや母は「自己管理」ができなくなっていたのだろう。同居していながら、それに気付かなかった私はこの上なく猛省したモノだった。

賞味期限が切れた未使用の調味料

ゴキブリ、傷んだ食品だけでなく、台所整理で手こずったのは「調味料」「缶詰」の類だった。醤油、ソース、焼肉のタレ、お酢、果物缶など‥「賞味期限が切れて」数年経過している‥というものが多い。未使用のものもたくさんある。。開封するさえ相当な勇気がいる。。

善し悪しの判断は付かないのだが「そのまま処分」はNGであろうから、ビンやカンから「中身を出して」処分する。「中身」は水道で流すのだ。。たぶん100本以上のビン、カンの中身を出して流した。時には強い臭いのするモノもある。。ストレスの強い作業だった。

これも長い期間かけて少しずつ行って来たが、5月にようやくすべて終わった。

すべての整理を終えて一周忌へ

母が亡くなってからいろいろなものを本格的に整理した。モノだけではなくオカネや諸々の名義変更、保険等々の手続きなど‥本当に様々な「整理」であった。それぞれそれなりに違う苦労はあったのだが、総合して一番大変だったのは、やはり台所だったのかも知れない。

その台所の整理が今日すべて終わった。

明日は台所のリフォーム、6月末には1、2階の入替え‥すべてを終えて10月の母の一周忌を迎えたいと考えている。


父命日の墓参り 18年目に思うこと

思い起こすこと18回 父が倒れてから亡くなるまで 昨日が父の命日。毎年の事であるが「倒れた日」の3月14日から「亡くなった日」の19日までは私の中で当時の回想が優先される。特にそうしようと思っているわけではないのだが、頭の中に蘇ってしまうのだ。 今年も例外なく父が倒れたあの日、泣...