夢が終わった日 夢から覚めた日
今日は11月23日。私にとっては少しだけ特別な日である。もう20年以上昔のことだが、私の中では「夢が終わった日」「夢から覚めた日」なのである。
「夢」だから何を書いてもいいだろう(笑)。私は物理学者になりたいという夢があった。親のスネをかじり大学院にも2年間通わせてもらった。その後、IT関連の会社に就職したが、夢を諦められず、大学の傍に引越し、一人暮らしをしながら平日夜や休日に研究室に入り研究を続けていた。
ただ、そんな生活は長くは続かず、3年で終了。一人暮らしも終了となったのだが、最終的にアパートを引き払った日が11月23日なのである。
自由と夢 怖いモノ知らずの20代男
一人暮らしそのものに憧れもあった。今考えれば稚拙な発想かも知れない。。「一人暮らし=自由」。。。自分で稼いだお金で自由(一人暮らし)を実現し夢に邁進する。そんな暮らしだった。毎日生き生きして夢だけを見て生きていた。
ただ、今思えば一人暮らし2年目以降はやや研究に行き詰まっていたように思う。当時はそんなこと気にもせず認めもしなかったが‥さらに言えば現実的に学者になるための学力も能力も覚悟も出来ていなかったと思う。
「夢」はあっても具体的に何をしたのか‥研究室でデータ分析用のプログラムを作っていただけ、「分析用」だからちょっとした科学的な計算式などがプログラム内に登場する。それだけで「科学者気分」に浸っていただけだったのだ。
‥後で冷静に考えてみれば。。
後悔なし 後味よし 思い出の3年間
一人暮らしを終えた頃から仕事が忙しくなり、研究に時間が取れなくなった。そして急速に「研究」から離れて行った。
「これで終わり」と線を引いたつもりはなかったのだが、事実上11月23日が「夢の終わりの日」。そのまま、気付けば20年以上の月日が経過していた。研究者を志すなどという表現には全く届かない、研究成果など皆無‥。結局は「研究」を口実に遊んでいたコンピュータマニアに過ぎなかったのかも知れない。
でも、後悔は全くない。あの3年間は本当に楽しく、本当に充実していた。毎年、この日が来ると不思議にココロが豊かになる気がする。
11月23日。私にとってはそんな日なのだ。
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