2020年12月3日木曜日

ヤングケアラーの存在を知る 介護で大切なのは相談すること

ヤングケアラーという言葉の軽さに疑問

先日、とあるニュース番組で「ヤングケアラー」と呼ばれる方々の特集をしていた。恥ずかしながら初めて聞く言葉だったが、若くして介護に携わる人‥というイメージは何となく伝わった。

ただ、その特集を見始めて数分で、私は「ヤングケアラー」という言葉を正しくイメージしていなかったことに気付き、さらに「ヤングケアラー」という呼び方の響きと、そう呼ばれている方々が直面している現実のギャップに疑問を感じた。

「ヤングケアラー」という呼び方は正しいのか?ふさわしいのか?

呼び方の響きは何だか軽い。少子高齢化の時代、若くして介護職に就き、お年寄りや身体の不自由な方々の手助けをして‥喜ばれて‥そんな方々のこと‥のように聞こえる。。

でも、現実は違うようだ。


やむを得ない状況で、両親や祖父祖母などの介護を担わなくてはならない境遇に直面している10代から20代の方々のことを「ヤングケアラー」と呼ぶのだ。彼らには社会人のみならず、大学生、高校生もいる。「老老介護」や「8050」が問題になっている昨今、それとは真逆の若い世代にも介護問題が起こっていることにかなりの驚きを感じた。

そして、ヤングケアラーたちの人生は決して豊かなものではなく、一生懸命親や家族の面倒を見た果てに貧困・孤立・就職難・生活苦‥要は介護をすることで自分の人生が犠牲となっているのだ。

親はあなたを望んでいない 自己犠牲は美談ではない

「お前だけが頼りだ」

そんな風に言われれば無下にすることもできないので長く世話をして来た‥。とある30代男性が高校時代に病気がちな親に言われた言葉だそうだ。親の介護にあたる時間が長くなるにつれ、友人との会話にもついて行けなくなり孤立がちに‥勉強もおぼつかなくなり金銭的にも困難なため進学も断念‥。20代半ばで介護から解放された頃には、社会からの孤立が常態化し就職も出来ず引きこもり‥

こんな状況が現実にある。


自分を犠牲にして親や家族の面倒を見る‥。美談である。素晴らしい話であるのだが‥問題は「犠牲の程度」である。自分の人生を犠牲にしてまでも「介護」することは美談なのか?正しいのか?私は疑問である。

このブログに何度か書いているが、私自身も母親の見守りや介護を14年してきた。私の場合は30代中盤から始まったことなので「ヤングケアラー」には相当しないが、「介護」を経験した者の一人として、また、ふたりの男の子の親として言うのであるが‥

どんなに身体が弱っていても、

どんなに困窮していても、

どんな不可避な事情があっても、

高校生の子供に、

「お前だけが頼りだ」

と発言する親はもはや親ではない。

万が一、私自身がそのような境遇に陥ってしまったのなら、私は子供にできる限りの環境とお金を残して命を落とす。子供の将来を犠牲にしてまで長生きしたいとは思わない。

ただ、自分が70や80歳になり、子供も成人してしっかり自立できているのであれば話は別だ。私が倒れた時の病院の手配くらいは子供の世話になりたい。

ヤングケアラーの方、なりかけの方へ

10代後半や20代前半くらいでやむを得ず親や家族の介護をしなければならない環境にある方々へ‥できれば読んでほしいです。

◆弱っている親を無下にできない

上では「‥命を落とす」などと少し極端な表現をしましたが、実の親や家族から「お前だけが頼りだ」と言われれば、それはなかなか無下にできないと思います。でも‥

「お前だけが頼りだ」=「お前に介護してほしい」

ではありません。「自宅での家族による完全介護」だけが介護の方法ではありません。一人で悩まず必ず誰かに相談してください。今、手元にスマホがあったら、検索エンジンで「地域包括支援センター(ちいきほうかつしえんせんたー) 〇〇〇」を検索してください。「〇〇〇」の部分には自分が住んでいる市町村名を入力します。


インターネットが使えなかったら、地元の市役所に電話してください。代表電話番号で構いません。「家族の介護のことで相談したい。どうしていいか分からない。」と言うだけでいいです。それだけ言えば、あとは担当の人がいろいろ相談に乗ってくれます。

◆あなたの犠牲を家族は喜ばない

「進学を諦めてまで」「就職を諦めてまで」「学校を辞めてまで」‥そこまでしての介護を介護される側の方は決して喜びません。あなたやあなたの人生を犠牲にすることは、あなた自身だけでなく被介護者をも不幸な気持ちにしてしまう‥ということは知っておいた方がいいです。それは、もし「あなたが介護される側になった時のこと」を考えれば容易に想像できるでしょう。

なので、親や家族から介護を求められたら、まずは「相談」しましょう。一人で抱え込むことは「介護される側の方」のためにも良くない事です。

介護には介護のプロがいる

少子高齢化社会と言われて久しい昨今。介護福祉士、ケアマネージャーといった「介護のプロ」が地域にたくさんいます。


精神論を優先して「自分の親は自分で」などという発想は、気持ちだけが先行して技術がついて行かない‥結果、被介護者を転倒などの危険にさらす可能性もある‥という事になってしまいます。

「介護は介護のプロに相談する」ことは「親不孝」ではありません。むしろ、介護のプロが介入することで被介護者の生活もあなたの人生も充実したものになるでしょう。どうか一人で悩まずにプロに相談しましょう。市役所の福祉課や地域包括支援センターはそのような事のためにあるのです。


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