会社入社時 私のスイッチが切れた日
今年の4月、私の5年後輩の女の子が管理職に昇進することが分かった。今は別部署で一緒に仕事をすることはないのだが、長年、先輩後輩の間柄で接してきた間柄。4月1日からは私が彼女に敬語で話している。
情けなくも不甲斐なくもあるが、年下に頭を下げる生活になって、もう12、3年になるだろうか‥良くも悪くも慣れてしまった。いつの間にか職場では最年長クラスの万年ヒラである。
原因を挙げればキリがない。40代の頃は何かと会社のせい、人のせいにして来たように思うが、今となっては最大の原因は自分にあるのだと認めざるを得ない。20年前、私が今の会社に入社した時、私は完全に自分の中でスイッチが切れた状態になってしまっていたのだ。
安心感からスイッチ切れに
私は31歳の時に今の会社に中途採用で入社した。
20代は前職に就いていただが、学生時代を含め、10代後半から20代にかけては、完全な「スイッチON」の状態。常に目標を掲げ、それに邁進して進み続けるような生活を送っていた。いくつかの段階を踏み、いくつかの目標を達成し、転職して今の会社に中途で採用された事も「目標達成」のひとつだった。
しかし、今の会社に採用が決まった途端にスイッチが切れてしまった。今思えばそうなのだ。大きな転換点だった。
自分のスキルを伸ばしつつ、次の目標に進み続けられる。比較的安定した会社なので、無理なく焦らずやっていける‥そんな安心感すらあった。人生の大成功に直結できるステージに立てたと感じた。あとは努力次第で目標達成できると思い込んだ。これが逆に自分の中にあった原動力を失わせてしまったのだ。
燃え尽き症候群‥と呼んでいいのだろうか。
20年経ってようやく入ったスイッチ
転職を甘く見ていたところもあった。職種が変わるのに、その職について事前に調べることもなかったし、今までとは全く違う日々の業務‥困難であるのはあたり前なのに、前向きに取り組もうとしなかった。逃げの姿勢が前面に出てしまっていたのである。
これも理由を挙げればキリがないだろうが、最大の原因は自身のスイッチが切れてしまっていたことにある。やる気不足、パワー不足‥誰も助けてくれるわけはない。
あれから20年経ち、今になってようやく自分の中でスイッチがONになったような気がする。20年切れていた気持ちが入った気がするのだ。
それは後輩に先を越されたからではない。万年ヒラで減俸まで喰らってしまったからではない。あくまでも自分。自分の中で何かに気が付いたからだ。
自分の場合は会社を辞めれば転落人生
大して前向きな考えではないが、待遇に不満を持ち、会社を辞めたところで事業を立ち上げるパワーも実力も覚悟もない。収入が途絶え、待っているのは単なる転落人生だ。
ならば今の会社にしがみつき、年下に頭を下げ、どんな陰口をたたかれようと、前向きに頑張ってみよう‥と思った。それが、今の私の原動力なのだ。
今さら遅い。昇進などとも無縁であろう。夢も希望もない。頑張る動機としてはあまりにも低俗‥。なのだろうがそれでもよい。思いがけず、今、私はスイッチが入った状態になっている。
定年退職まであと13年。私の会社人生の後半戦は「ON」で進んで行く。




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